物が壊れたり、無くなったりするスピリチュアルな意味は?

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お気に入りの物が壊されてしまい、かなり落ち込んでしまいました。私たちの本質は魂や愛であり、すべては移ろうけれど永遠である、なんてここで書き綴っているのに…(苦笑)。しかし気になるのが同じものが同じ人に同じパターンで傷つけられて、ついに破壊したということ。そこにスピリチュアルな意味はあるのでしょうか?

物が壊れたり、無くなったりするスピリチュアルな意味は?

お気に入りのカップが破壊されました。犯人は、父!

でも、まったく悪気はないんです。むしろ、私のカップをキレイにしてあげたいという気持ちが破壊行動につながってしまったということ…(涙)。

というのも我が家の夕食の食器洗いは、父の担当です。そして、このカップが傷つけられるのは、二度目。

最初はカップの内側に残った紅茶の着色。塩素につけるか、激落ちくんで優しくこするかどっちかなんですが、彼はなんとやすりで研磨して!!(驚愕)。傷だらけになってしまったわけです。

かなり落ち込んだのですが、まぁカップの中だからいいか…。単なる物だし。お父さんとの時間の方が大事だし。私、もういい大人だし(というかおばさんだし)と、自分を言い聞かせたわけです。

しかし今回は! 彼が洗わないようによけていたのに! 他の食器とぶつけながら(なぜだ!)洗われて、うわぐすりががっつりはがされてしまったのです。エーーーン!!

アメリカに行く前にほとんど所持物を処分したし、アドレスホッパーになるときも帰国するときもいろんなものを手放したから、今なお持っているものってとても思い出深かったり、お気に入りのものだったりするんです。このカップもそのひとつ。それが失われるのって、自分の一部が無くなってしまうようで、なんともいえない気持ちになるんですね。

参考:ありのままの自分で本当に幸せになれるの? マガジンハウスからホームレス編集者へ。アメリカ先住民ナバホ族の集落で死にかけて学べた私の幸福学。

それで言いようもなくガッカリして、ショックすぎて。謝る父に対して「いいよ」とは言えず怒りをあらわに。「弁償するよ」と言われたことで、「古い海外の作家もので、もう同じものは買えないの。20代のときにボーナスで大切に買ったの。弁償はできないぃーーー」とついに爆発(苦笑)!

そんな自分が嫌だなー。

マグカップぐらいで人間小さいなー。

お父さん闘病中だから、ストレスかけちゃいけないのになー。

戦争で家を破壊されている、もっと大変な人もいるのに…。

私、般若心経とか詠んで、諸行無常とか言ってたのにな(自分、全然それを生きてないじゃん)。

もっといえば、どんな自分でも認めようってここで書いているのになー(今の自分が嫌だなー)。

・・・と、自己否定がエンドレスに。

難しいですよね、宇宙の法則って。メカニズムを理解していても実行するのは至難の業。

まぁ、それに気づいているという時点で、若干客観視はできているのかな(だといいな)。

願望実現でも、マインドフルネスでも、今ここを感じて大切にと言われます。

宇宙の法則では、今を大切に。今できる気分が浮上することをせよと言います。

参考:バシャールの宇宙の法則、嫌なことにぶつかってわかる「本当の私」という価値。

そう、そうだった。ショックすぎてすっかり忘れていたわ。気を取り直します。

「あのカップが…あのカップが…」と思ったところで、一度壊れたものは元には戻りません。とはいえ諦めきれず直そうと頑張ったけど、指が接着剤まみれになるばかりで修復は不可能でした。

むしっても接着剤が取れないガザガサの指先を触るたびに、またムカつきが再熱…。

でも思いっきり怒りを感じて現したあとは、少しずつ気分が落ち着いてきました。

ここで「怒っちゃダメ!」と思うと、感じられたいという感情のニーズが満たされないため、くすぶり続けることになります。

「人間小さいなー」「嫌なヤツだなー」と自分のことを思っても、それを歪めたり、抑圧しないことが大切です。とはいえマグマが着火し、相手をコテンパンに傷つけてしまいそうになるかもと思ったら、私は、その後は場所を移動するなり離れて、一人になるようにしています。そして、怒りをしっかり感じ切ります。ジャーナリングもおすすめです。

参考:自然なあなたが一番美しい。ドス黒い感情やダメな視点にも価値がある! 不安、怒りを「書いて」陽転させる方法。

そして落ち着きを取り戻した後、「どんなカップが好き?」とネットを見ていました。

「そういえばペールピンクに軽くグレーが混じったような色の食器を使ってみたかったけど、できなかったなぁ」と思い出しました。

それでネット通販で桜色のカップを購入。立ち直ってきました。まだちょっと悲しいけど。明日の朝はいつもどおりにいけそうです。

いつまでもプンプンしていたら、お互いの時間がもったいないですしね。限りがあるから、なるべく楽しく過ごしたい。

そこまで気分が上がると、狭くなっていた視野も少し広がり、ふと思いました。強い感情にトラップされているときは、いつも視野が狭くなって気づけないんだけど。

同じものが同じ人に同じパターンで傷つけられてついに破壊って、なんかメッセージなのかもなーと。

それが起こっているのにはなんらかの理由があって、それは私たちが創造したものだとしたら?

参考:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法

そもそも、カップと自分が離れるというタイミングだったのかもしれないなと。

20代のあの頃の私。大事な私です。

でも、もう大切にしているものが少し違うのかもしれない。実際にそう。

だから、今の自分に合うものを選んで取り入れるためのスペースが必要だったのかもしれない。

そして頭でっかちになりすぎず、怒りを感じて現してもいい。

適切な形でネガティブな感情と付き合う方法を頭で考えるだけではなく、実際に体験させてくれたのかもしれないなと。たとえば、顔面麻痺が感じることの大切さを教えてくれたときのように。

参考:もう1人で悩まなくてOK! オラクルカードで自分を超える答えを導き出す方法。

新しいものが見えてくる前に、古いものを手放す必要があるといいます。

壊れたカップは父を通じて、それを教えてくれたのかもしれません。

桜が咲く頃に届く、桜色のカップ。コーヒーを注いだときの色のコントラストはどんな感じだろう?

楽しみです。