新しい一年の始まりは、目標や願いを立てるのにもとても良い時期です。そこで願力がもっともパワフルになる形で願望を飛ばしたいですよね。願望実現では、願いを放った後は、嫌な気分になることは「何もしない」でといわれます。そんな鉄則を守っても願望実現しない場合は、「期待する状態」と「執着する状態」の違いが明確になっていないせいかもしれません。お話ししたいと思います。
目次
願望実現のルール「何もしない」「諦める」を守って叶わない理由。「期待」と「執着」の違いを知ることがカギ!
あけましておめでとうございます!マキワリ日記の土居彩です。
新しい一年が始まりました。日本では書き初めで新年の目標や抱負を書く習慣がありますよね。アメリカで暮らしていたときも「あなたの今年の新年の抱負(New Year Resolution)は?」とよく聞かれました。
国や文化が違っても、一年が始まる前に目標や達成したいことを掲げるんですね。それだけ新年は心新たに、あるいは初心に戻って願望を放つのに良いタイミングです。
だとしたら自分を超えるサポートが得られるような、より強力な形で願望を出してみましょう。
そこで参考にしたいのが、『願えば、かなうエイブラハムの教え』などの引き寄せの法則や、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』などの成功哲学で語られる願望実現法。
そこで共通するのは、まずは、願いを明らかにします。右に行きたいのに左を向いていたら、どんなに一生懸命歩いてもいつまで経っても右には進めません。それと同じように、欲しいものを明確にイメージします。
そして願いや成功のカギを握るのが、私たちの目に見えない思いだということです。
さらに具体的にいうと、思いとは頭で考えたことというより、感じている気持ちです。
願望実現や成功哲学、心理学やコーチング関連本や聖典などを100冊程度読んだ結果、以下の6ステップがそのまとめになります。
願望実現の6ステップ。
- 日頃から嫌な気分になること、良い気分になることを仕分けしておく。
(最悪の体験はコントラストと言って、ホンネの願いを知るチャンス!)
- 日頃からそれぞれの何がそう思わせるのか明らかにしておく。
(瞑想、紙に思いを書くジャーナリングなどの内観法もオススメ)
- 願望を明らかにする(放つ)。
- 嫌な気分になることはなるべく「何もしない」。断捨離する。
- 良い気分を「味わう」。良い気分になることをなるべく「する」。
- 良い気分でピンときたことを実行する。
ジャーナリング参考:自然なあなたが一番美しい。ドス黒い感情やダメな視点にも価値がある! 不安、怒りを「書いて」陽転させる方法。
瞑想参考:動画で解説! 不安、ざわざわがリラックスする、5分間の心落ち着き瞑想。
目に見えないもの(思い)の方が、目に見えるもの(行動)よりもエネルギーを動かし、結果への影響力が高いとするのが、願望実現のルールです。多くのグルと呼ばれる人たちも、Doing(行動)やHaving(結果)よりもBeing(存在)としてのパワーを強調しています。
参考:プルシャとプラクリティ
その背景となるのが、天才物理学者アインシュタインが発表したE=mc2(エネルギー=質量に光の速度の二乗をかけたもの)という数式。そこでは質量とエネルギーは入れ替え可能、つまり物質とエネルギーが同じだと説明されます。
つまりこの世界に存在するものは、目に見えるものも目に見えないものもすべてエネルギーだということ。
そして、ジョー・ディスペンザ博士は、私たちとこの世界の99.99999%がエネルギーで、0.00001%が物質からなると言います。つまり物質としてはほとんど存在しておらず、世間にあるどの物質もエネルギー場であり、情報の周波数のパターンなのです。
参考:カルマとは何か?人生における3つの現れ方、カルマを解消する方法とは
私の状態=現実(未来)の状態。
この点をふまえながら、こちらマキワリ日記でおなじみの願望実現(引き寄せ)の公式についておさらいしておきましょう。
願望実現(引き寄せ)の法則の公式とは、私の状態=現実(未来)の状態です。
より具体的にいえば、
Aの状態の現実は、Aの状態の人物に現れる。
Bの状態の現実は、Bの状態の人物に現れる。
そこで、Aの状態の現実は、Bの状態の人物には現れない。
ということですね。
もっと具体的にいえば、
「○○したい(例:合格したい)」という願いに意識を向けていても、
「○○していない(例:合格していない)」状態の感情/気持ち(例:不足感、不安、絶望など)でいれば、
まず「○○しない(例:合格しない)」
ということです。
逆にいうと、
「○○している(例:合格している」」状態の自分が体感しているだろう感情/気持ち(例:達成感、誇り、自信など)を感じていれば、
「○○する(例:合格する)」
ということです。
とてもシンプル!
感じていることが、やっていることよりも、結果に影響する。
繰り返します。
願望実現(引き寄せ)の法則の公式とは、私の状態=現実(未来)の状態です。
さらにいえば自分の状態(エネルギー)が、どんな現実を形づくるかに大きな影響を持つということ。
もっと具体的に言えば「どう感じているか、どんな気持ちを味わっているか(Being)」が「なにをどれだけやっているか(Doing)」よりも、「なにを持つか(Having)」という結果に強く影響するということです。
参考:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法
先日セッションで、クライアントさんと一緒にクライアントさんの願望を明らかにしていたんですね。
すると、「期待せずに願望を明らかにするって難しいですね。だって願望って手放さないとダメで、期待しちゃダメなんですよね?」と質問していただいたんです。
それで、こちらでもキチンと補足説明しないと!と教えていただけたんです。
順を追ってお話しします。
「期待する状態」と「執着する状態」の違いを明らかにする。
第一に、願望を明らかにすることはとても大切です。
たとえば、京都から東京に行きたい場合と、東京から京都に行きたい場合だと、予約するチケットも乗る飛行機や電車も変わりますよね。それと同じで、願う方向や目標を設定することは、どっちを向くかという目線となり、見通しを立てるうえでの軸になります。
その後、どういう気持ちで、どんな感覚でいるのか。
それが、その乗り物が時間通りに出発するのか、あるいは、どれくらいの速度で、隣にどんな人が座って、事故により途中で止まって動かなくなってしまったりせず進行するかに関わってきます。つまり、願いを達成できるかどうかに影響するということ。
ここで、願望を期待するうえで、どういう気持ちでどんな感覚でいるのかがカギを握ります。願望が叶っていないときに自分が感じるであろう気持ちにならないように気をつけるということです。
また大前提として、いい気分で「東京に行く!」と思うだけではなく、いい気分で「チケットを取って、その乗り物に乗る」という行動をとる必要があります。
私たちが生きる世界は、思いというエネルギーをもとに行動し、人や現実のものごとを動かす物質世界だからです。
そこで、新幹線なのか飛行機なのかバスや車なのか、何時発のどんな席なのか、そのときの自分が一番心地よいルートで実行します。気乗りしない、しっくりこないことは、その感覚に素直になって、頭でそれがいいと思っても、嫌な気分になるのなら選ばなくても大丈夫です。
そこで明らかにしておきたいのが、願望が叶うように「期待している状態」と「執着している状態」のエネルギーの違いです。
「期待」も「執着」も、「これがあったらいいな」と思う点は、同じです。
その違いとは、まず「期待」の状態について。
「期待」は、心がウキウキして、希望を育みます。よりよい未来が手に入るという自信があったり、それを楽しみにしています。
そのエネルギーは軽やかで、「それが叶わないと絶対ダメ!」という不安や恐怖、焦りなどの重たいエネルギーはまとっていません。期待しているだけなら、たとえそれが手に入らなくてもうろたえることはないからです。このような人生に前向きな見通しを持ちながらくつろいでいる状態は、叶っている状態とも一致しています。
それに対して「執着」は、「願望が達成されないと生きていけない」「欲しいものが手に入らないと絶対ダメ!」と恐れ、心配している状態です。
たとえ手に入れても、今度はそれを失うことを恐れたり、不安や恐怖心から新たな望みが生まれてそれがないことをなげいたり…。いつまで経っても、満たされている状態、叶っている状態と一致しません。
そこでとくに気をつけたいのが、願いを放った後、願いが叶うまでの過ごし方、具体的には気持ちの持ちようです。タイムラグの過ごし方です。
というのも目に見えない思いが現実を形づくるとはいっても、私たちが生きるのは目に見える物質を見たり触れたりして現実だと認識する物理世界です。そこで、思いが自然に行動に現れるようになって目の前の人やものに影響を与え、目に見える現実としてそれが現されるには、タイムラグがあります。物質化されるまでの時間が必要になるということですね。
タイムラグがあるとはいっても、抱いた思いは必ず現実を形づくるというのが、引き寄せの法則や願望実現の公式で語られるところです。そこで、欲しいものを明確にイメージしながら、あたかもそれが叶っているかのような良い気分で過ごしてみましょう。
願いにフォーカスすると、焦りや恐れ、執着の気持ちが生まれるなら、いっそのこと願いのことを忘れてしまうというのも手です。
まとめ
そして「何もしない」とは、願望を持たない、望みを放たない、期待して楽しい気持ちにもならない、その後になんの行動もしないということではありません。
願望を達成したときに抱く感情ではないことは、なるべく「何もしない」ということ。
願望実現への6ステップです。
- 日頃から嫌な気分になること、良い気分になることを仕分けする。
- 日頃からそれぞれの何がそう思わせるのか明らかにする。
- 願望を放つ。
- 嫌な気分になることはなるべく「何もしない」。断捨離する。
- 良い気分を味わう。良い気分になることをなるべく「する」。
- 良い気分でピンときたことを実行する。
ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。みなさんにとってさらに良い一年になりますように!
参考:「強運の法則」が明かす、全宇宙が味方する成功と豊かさに必要な8つの条件とは?