意味のある偶然のことをシンクロニシティといいます。それはいい流れに乗っていますよ、というサイン。実は意識的にシンクロニシティを起こして、出会う人、読んだ本、ふと触れたメッセージから必要な答えを得る5ステップがあるんです。お話ししたいと思います。
目次
シンクロニシティを起こし、必要な答えをダウンロードするための5ステップ。
シンクロニシティ(共時性)とは?
しばらく会っていない人のことを思い出したら、偶然、その人から電話がかかってきた。そんなことは、ありませんか? これを心理学用語で、意味のある偶然、シンクロニシティ(共時性)と呼びます。虫の知らせもシンクロニシティの一種です。
シンクロニシティは、心理学者のユングが提唱した概念です。ユングは、私たちの無意識層の下には、集合的無意識という層があって、そこですべての人たちが情報を共有していると考えました。
そのような深い部分でつながりあっている私たち。そしてユングは、シンクロニシティも因果関係がないように見えて、物事を結びつける深い原理だといいます。
シンクロニシティに気づくことは、サイキックなどの特別な人にしかできないことではありません。誰でもある心の状態になれば、目の前の人のふとした一言、耳にした音楽のフレーズやドラマのセリフ、電線に停まるカラスの数などから、シンクロニシティを起こして、必要なメッセージを得ることができます。
シンクロニシティで必要な答えを得る5ステップ。
ステップ1. 知りたいこと、問いを明確する。
最初の段階は、知りたいこと、問いを明確にすること。
不安でも怒りでも、頭の中のモヤモヤした状態のままだとつかみどころがありません。
けれども、答えが必要な問いをクリアにすることで、その答えはわからなくても、モノの見方や行動の仕方が変えられます。
というのも、私たちの脳にはかなり目が粗いザルのようなものがあ流から。
私たちの脳は毎秒4億ビットもの情報を処理しますが、そのうち意識にのぼるのは2000ビットに限られるそうです。
つまり、見たり聞いたりしてこれが完全なリアリティだと私たちは信じていますが、
なんと99.99995%の現実がふるい落とされているんです(『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』より)。
そこであらかじめ知りたいことを明らかにすることで、無意識のザルから必要な情報がすべり落ちてしまわないように脳を設定します。
たとえば「白い靴が欲しい!」と思うと、白い靴を履いた人や写真が目につくようになりませんか? そうじゃないときは、ほとんど素通りだったのに。
というように私たちは自分にとって意味があること、つまり聞きたいことを聞いて、見たいものを見て記憶します。
そこで問いをクリアにすれば、関係ないと思っていたところから必要な答えがダウンロードできたりもするんですね。
たとえば、経済書から人間関係のヒントがわかったり、ドラマや真逆の思考のYouTuberから教材で必要な情報が得られたり、目にした蝶の数(数字)など。
知りたいことをハッキリさせて脳の設定を変えることで、ジャンルを問わず答えや気づきをキャッチできるようになるんです。
ステップ2. 考えつづける。
問いを明らかにしたうえで必要なことは、それについて考えつづけること。
『こうして、夢は現実になる』の著者パム・グラウトも、
井戸の水を飲むために必要なことは2つだけ。一つは、飲みたいと思うこと。もう一つは、現場に現れて井戸を掘りつづけること
といいます。
つまり、ガイドは、毎日休まず出席し続けた人間に微笑むということ。
だから、自分には助けが必要だと謙虚に認めながらも、考えつづけること。それに向かって自分ができること(=調べたり、考えつづけたり、行動に移したりすること)を習慣化します。
ここで大切なのは、「わからない」という負の気持ちに引っ張られないこと。
得体の知れない状態にくつろぎつつも、ガイドが根負けして、「そんなに毎日くるなら、教えてあげようかな…」と思うまで、粘ります。
参考:引き寄せの「予祝」とは? 実現したエネルギーをいま感じるとはどうやったらいいの?
ステップ3. ピンときた本やドラマ、音楽などにふれる。
そのように前向きな状態を保ちながら、心をオープンにすることで、より頻繁にシンクロニシティを起こすことが出来ます。
いい気分になると視野が広くなるというのは、ポジティブ心理学の権威であるバーバラ・フレドリクソン博士もお話しされるところ。
そこで、ピンときた本やドラマ、心地よい気分になれる音楽などにふれます。そこで登場人物のセリフから気づきを得たり、自分が気になっていたテーマについて語られていたり。そのようなシンクロニシティに触れなかったとしても、息抜きができる時間を大切にします。
参考:願う現実が引き寄せられないなら。微細な望みをキャッチし、叶える簡単なコツ
ステップ4. 出会った人や物からメッセージを受け取る。
先ほどの本やドラマ以外にも、目の前の人がシンクロニシティからの答えを伝えてくれると一石二鳥ですよね。相手のシンクロニシティの流れを高める方法は、『第十一の予言 』でも語られています。
そこで必ず答えをもった人や物事が現れると信じます。サポートになる神秘的なひらめきに常に目を光らせます。
一見マイナスな人がすごい答えをダウンロードさせてくれたりもする:ありのままの自分で本当に幸せになれるの? マガジンハウスからホームレス編集者へ。アメリカ先住民ナバホ族の集落で死にかけて学べた私の幸福学。
カウンセリングでは、ラポール(心理的共感状態)という、互いが共鳴・共感している状態があります。お互いを仲間だと感じている状態で、深い対話が叶うと言われます。このような深く実感がつながった状態では、お互いの癒しにとって必要な深い体験が得られます。
これは相手のシンクロニシテイを起こし、答えを得るという秘策にも通じます。
参考:一緒にいると、本当に癒される人の特徴。良いヒーラー、カウンセラーの役割、選び方とは?
そこで必要なことは、ハイヤーセルフの愛のまなざしで相手を見るということです。つまり、ポジティブなエネルギー場を保って、元気づけ、より高次の意識状態へと相手を向かわせることで、彼ら自身がその直観とつながるようになります。
参考:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法
すると彼らの心も私たちの心も落ち着いてオープンになっている状態なので、私たちにとって必要な情報を必要なタイミングで受信できるようになります。
たとえ相手を励ましたり、勇気づけたりしていたとしても、その言葉は自分へのメッセージでもあるのではないか。そのような気持ちになることもあるかもしれません。
お互いの癒しにとって必要な深い体験が得られるのです。
ステップ5. メッセージに心を開く。
そこで大切なのは疑いを持たずにオープンになって、メッセージに心を開くということ。
そしてピンときたら、とりあえず信じて実行してみることです。
何度か繰り返すうちに、何がシンクロニシティで何が勘違いなのかもわかるようになってきます。転職や結婚など、大きな決断からだと失敗するのが心配なので、まずは小さいことから実験してみましょう。
だいたい私の場合、勘違いが起きるのは、焦りや恐れ、不足感から「これだ」と選んだとき。
そうではなく、「私は愛されている」「すべては成長に導いてくれる」「豊かだ」という十分であるという感覚を持ちながら、「そうだ」とスッと思う気づきに従ってください。
そうではないときは、ステップ3でエネルギーチャージしてください。
まとめ
意味のある偶然の一致シンクロニシティ(共時性)は、いい流れに乗っていますよ、というサインです。
つまり、今のあなたの心はいい状態ですよということ。
誰でもコツさえつかめば気づくだけでなく、意識的に起こすこともできるシンクロニシティ。
よかったら取り入れてみてくださいね。