人生は選択の連続。どちらを選べばいいかと迷うときは、より幸せになれる選択がどちらかを知りたいですよね。なにかを選ぶということは、そうではない選択肢を捨てるということ。つまり捨てたことの結果を経験できなくなるからです。心理学では、決めたものごとにより納得し、幸せを感じるために大切なのは、「自分で決めている」という実感を持つことだといわれています。今回はあなたの本当の願いを見つけ、より幸せになれる答えの選び方を4ステップでお話しします。
目次
どっちが本当の願い?人生に迷ったり悩んでいるとき、より幸せになれる答えの選び方。
Aランチにするか、B定食にするか。
この一言を言うか、言わないか。
会社を辞めるか、続けるか。
別れるか、よりを戻すか。
人生は選択の連続です。
だから絶対うまくいく、失敗しない一番良い選択をしたい。
どちらかの選択が正しいのか、その答えを教えてほしい。
そう思うものではないでしょうか。
私が会社を辞めてアメリカに行こうかと悩んでいたときも、切実にそう思っていました。
そしてある人に相談したとき、とても含蓄のある言葉をいただいたんです。
それは
「飽きるまで悩んだらいいですよ。悩み飽きたら、必ず答えは出ます」というもの。
振り返れば、実際そのとおりなんですね。
当時はまだまだ世間にもまれる必要があったんでしょう。
そのせいで、「もうちょっと話、聞いてよー」とか「(有能な人だから)答えを代わりに選んでほしい」と思っていましたが…。
とはいえたしかに「もう嫌!(だからBにする)」とか「Aにする!」と思いがつのれば、誰にもいわずに決断・行動してしまうものです。
むしろ相手を選ばずに相談してしまうと、心がくじかれて本心の望みを選べなかったり、自分で決めるという力を失ってしまいます。
つまり悩んでいるときは、まだ思いが飽和していないということ。その思いが最大限まで達するのを待つ必要があるんですね。
そして私が思いを飽和させる助けにしているこんな方法もあります。
ステップ1 自分の説明書をつくる
まず、自分に初めて会う人が読んでおくとうまく対応できそうな、自分の説明書をつくります。
できるだけ具体的に、
・好きなこと
・(仕事や家事で)やっていて苦にならないこと
・人から「ありがとう」と感謝されたり、喜ばれること
・苦手なこと
を書きます。
ステップ2 悩んでいる選択肢、選んだ後のメリットを書く
次に、AかBかの選択肢を書きます。そしてその横に、選んだ場合の良いことを書きます。
(例)
・Aランチにする→食後のコーヒーつき。サラダで生野菜が摂れる。洋食が食べたい。
・B定食にする→ご飯なので腹持ちがいい。20品目が食べられる。グルテンフリー。
ステップ3 呼吸を整え、波動を高くする
その後、より波動の高い状態に自分を整えます。
というのも願望実現や引き寄せの法則では、自分が感じているものが現実になるといわれるからです。
参考:強力な新年の目標の立て方、願望実現の鉄則を守って「何もしない」と叶わない理由。
心理学でも、いい気分でいると視野が広くなり、嫌な気分でいると視野が狭くなるといわれます。
つまり自分の波動状態によってキャッチできる情報や、「こっちがいい」と思う望みも変わるんですね。
最も手っ取り早く波動を整えることができるのは、瞑想です。
瞑想といわれると難しい、敷居が高いと思われる人は、目を閉じて深呼吸してみてください。
そして吐く息を、吸う息よりも深く長くします。
息を吐くときは、とくに肩と首あたりの緊張を抜いて、頭の広がりを感じるようにイメージしてください。
気分がゆったりしてきたなーと思うぐらいまでおこないます。
深く入れた場合は、目をあけたときに少しボーッとしているはずです。
瞑想のやり方: 動画で解説! 不安、ざわざわがリラックスする、5分間の心落ち着き瞑想。
ステップ4 書いたものを見返し、ピンときた方を選ぶ
その後で、ステップ1と2で書いたものを見返します。
そしてピンときた方を選びます。
モヤッとするときは、決断を保留。1、2、3を繰り返す
モヤっとして選べない場合は、まだ十分に深い部分のホンネに触れられていません。
つまり、決めるタイミングではないということ。無理して選ぶことはやめましょう。
1,2,3を繰り返し、自分の波動を高くすることを続けます。
自分のホンネとのパイプを強くすることに集中します。
ジャーナリングでモヤモヤを吐き出すのもいい:自然なあなたが一番美しい。ドス黒い感情やダメな視点にも価値がある! 不安、怒りを「書いて」陽転させる方法。
自分で決めているという感覚が幸せのカギ。
私たちが生きる時代は変化が激しく、たくさんの情報があふれています。
そこで、このように普段から自分のことをよく知って、「自分はこれだ」という理解を深めておくことはとても大切です。
すると、外部の状況や人の意見に振り回されることが少なくなるからです。
迷ったときに、巧妙な占い師などに答えを出してもらう必要もありません。
高い次元とつながったときの自分以上に、自分の幸せを願うような、より良い答えは導き出せませんから。
参考:ハイヤーセルフと繋がる方法とは? 問題を解決する、自分を超えた答えのダウンロード法
つまり、自分で決めているという感覚を持つことが幸せの鍵を握ります。
それは、あなたという力を取り戻すことでもあります。
一方で自分のことを信じられないと、十分に愛せないと、何かを決断するときに他の人に頼ろうとします。決めることには責任が伴うから。
自分で決断すると、失敗したときの痛みをすべて被ってしまう。
自分はそこまで強くないはずだと、自分の力を信じられないのですね。
けれども引き寄せの法則でも願望実現の教えでも、自分は自分以外の何かに振り回されていると思っていると、そうなってしまいます。
でも実はそうではなく、あなたはあなたが思っている以上に、パワフルな存在なのです。
なぜなら自分が思ったとおりの現実をつくっているから。
存在感や波動の強さは、決めることで得られる。
そして、自分で決めるという体験はその人の波動を強くします。
そこで本来はその人のこと(本来の力)を尊重すればするほど、代わりに答えを出すことなどできません。カウンセリングやヒーリングでは、セラピストがその人が自分を信じて一番良い答えを出すサポートをおこなうことがベターだと思います。
先日良い本に出合いました。
タイトルに惹かれて手に取りました。ユン・ホンギュンさんという精神科医の方が書かれた『どうかご自愛ください――精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン』という本です。
”どうぞ”ではなく、”どうか”という言葉を選ばれたところに、著者(訳者?)の祈りも感じられます。
たくさん学んだ本ですが、なかでも存在感について書かれていた箇所に深く納得しました。
それは、
存在感の強さは、その人が多くのことを決定しているという現れだとおっしゃっていたのです。
たしかに私が所属していた女性誌の編集部でも、編集長が最終的にコンテンツの管理をして決定を下しました。
たとえば表紙は雑誌にとってとても重要で、売り上げを左右します。
そこで表紙ビジュアルは最初に4パターンほどあって、それを編集長やアートディレクターなどみんなで2パターンまで絞ります。そして最後は編集長が決定するのです。
さらに編集長の上、たとえば社長は、その雑誌を含めた会社全体の経営の方向性を決定します。
というように”長”とつく人は、物理的な労働量というよりも、決定しなければいけないことが多いのですね。そしてその後の大きな責任が伴う。
その重圧に耐えられるから、存在感や波動が強くなっていくのです。
さらに思うに、その人が抱く願いが大きければ大きいほど、決定後に実現するように思います。
大きいというのは、願望がひと目につくかつかないかということではありません。
たとえば自分の名声のためではなく、雑誌を読んだ読者さんが一人でも多く幸せになって、世界が良くなりますように。社会や世界を変えられますように、といったような意味合いでの壮大さです。
話が少しずれました。
そこで、本来自分で決められる決定を他人任せにすると、そのたびに自分の存在感が薄れていくということ。
「自分には自分の人生を決める価値がない」と自分に言い聞かせることになってしまうからです。
実は、とても怖いことなんです。
でも、あなたにあなたの人生を決める価値がないなんてことは絶対にありません。
あなたには、あなたという唯一無二の価値があります。
他の人がその代わりに存在することはできないのです。
そこで、
・自分の深い心とつながって物事を決める。
・一度決めたことを粛々とやり続ける。
・その後の結果の責任は自分でとる。
・誰かやなにかのせいにしない。
・望まないことが起きても、また自分で選び直せると知っている。
・うまくいかなかったら、そんな自分を許して次につなげていけばいい。
・なぜなら自分にはその価値があるから。
・成功しても失敗しても価値があるから。
そんなふうに決めていきます。
それが人生に迷ったり悩んでいるとき、より幸せになれる答えの選び方です。
すると周りの人がなんといおうと、どう評価しようと納得して生きることができます。
参考:「強運の法則」が明かす、全宇宙が味方する成功と豊かさに必要な8つの条件とは?
誰かや何かのせいにすることも少なくなり、動じにくくもなります。
そしてそこにあるのは、自分で決めてきたと思える世界と、深い満足感です。